トマト農家のブログ

人首小学校を残そう!

先日、子供が通っている小学校「人首小学校」に行ってきました。

一般公開の日だったのですが、僕らが小学生の時は授業参観日にしか親は来ないという感覚でしたが、最近では地域の方々やおじいちゃんおばあちゃんにも学校を公開するのですね。

また人首小学校は生徒も26人と非常に小規模の学校で、先生の数も用務員さんを含めて7人と生徒一人に対しての割合が非常に高い学校です。

全ての学級が複式学級で、1・2年生、3・4年生、5・6年生でそれぞれ1クラス、全部で3クラスしかありません。

人数も少ないですし、先生の目も行き届いていますし、1年生から6年生までみんなが仲良しです。

700人位の小学校に通った僕や妻には、人首小学校の体制が非常に羨ましく、生徒の個性が見えるのと同時に、先生の個性がよく見え、先生という職業に若干の恐怖心的な物を抱いていた僕は、個性が見える体制が理想の環境に思えて仕方がありません。

というのも、今回の一般公開のラストでは、「統合」の話がありました。

まだまだ具体的な話ではありませんが、小さな学校は存続の危機に陥っています。

発言できるチャンスがあったので、色々と思うことを言わせていただきました。

米里に引っ越して来た方もいらっしゃいますが、転校して来た方は多分いません。

親の立場から大規模・小規模の学校を経験しているのは僕らだけなので、発言しないと思いが伝わらず、人首小学校と共に消えて無くなる気がしたので、思い切って発言しました。

うちの子供は、いじめを受けていたわけでも、いじめていたわけでもありませんが、大規模の小学校では良い意味でも悪い意味でも埋もれてしまいます。簡単な例は、授業で手を挙げる回数が全然違います。

小学校低学年の時は例え答えが不正解でも無邪気にがむしゃらに手を挙げていたと思いますが、学年が上がるごとに徐々に手を挙げる回数が減り、誰かの陰に身を潜める事になります。

みんながみんなと言うわけではありませんが積極性が失われてしまうと言う事です。

大規模の学校では、ハートが強い一握りの生徒がどんどんと活躍出来る場になってしまいます。

それは勉強だけではなく運動も同じです。

しかし小規模の学校では、先生との距離が近く、程よい緊張感は残しつつ和気あいあいとした活気がある授業が出来ます。

人数が少ない分、必然的に発言の回数が増えるのと、高学年になると重要な役が必ず回って来ます。

運動が苦手な人でも、個人の能力に合わせてきちんと伸ばせてもらえる環境なので、平均的には大きな学校以上の能力になります。

生徒の一人一人が生き生きとした理想の学校に近いのが小規模の学校であり「人首小学校」は正にそのものだと思います。

現に、僕らの子供は運動音痴まではいきませんが、泳ぐのが得意ではありませんでした。

しかし人首小学校に来てから泳げるようになりました。同じく泳ぐのが苦手な僕としては、凄く驚いています。

そして、授業参観の時も1時間で5回も発言することが出来たので、凄すぎて、もはや感動すらしていました。

こんなに良い環境、良い学校が無くなるのは、子供の個性が無くなるのと同じことだと思います。

現代は少子化に進んでいますが、少子化だからこそ、個々の子供をきちんと育てる義務が親にも学校にもあるのだと僕は思います。

そのためにも小規模の学校は必要なんだと思いました。

中学校の問題になると部活など色々と違う要素が加わるので、一概に小規模が良いとは言えません。

非常に難しい問題ですね。

子供をもつ皆さんは、どうお考えですか?

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