トマト農家を始めてから、色々な事がありました。
いい事も悪い事も全て経験になっています。
僕は工場で働いた経験と頑張っても給料が上がらなかった時期、むしろどんどん給料が下がっていく事も経験しました。
その経験から学んだことは、仕事は頑張りすぎない事。
それは間違いだと思いますが、あまりにも悲惨な不況をもろに体感したので、僕はそうインプットしてしまいました。
頑張っても給料が上がらないなら、いっそのこと怠けてしまえ。そこまではいかないにしろ、必要最低限の努力をして日常を消化していました。
妻はその頃はパニック症の真っ只中、決して一人の給料ではやっていけずに貯金を切り崩しながらの生活です。
働く意味を見い出せず、先が見えない暗闇の中にいました。
今思い返してもよく今まで生きてこられたと思います。
農業を始め、1年目も後半に差し掛かり、僕の圃場は決して褒められるような状況にはありません。
努力をすればするだけ多くの利益を稼ぐ事が出来る個人事業ですが、努力にも限界があり、走り続けてきた疲れが甘えと混ざり合い「仕事は頑張りすぎない事。」という間違った知識が僕の動きを止めます。
しかし、違う角度から見ると、これもまた面白いことになります。
工場で働いていた時にマシンを1台、2台と徐々に管理台数を増やしていくのですが、そのコツを思い出した時に、物凄くいい状態をキープすると同時に、どこまでなら挽回が効くかという範囲を把握する事です。
どこまでなら大丈夫なのかという範囲を知る事は非常に困難で、失敗が伴います。
僕が働いていた工場は今は無いのですが、失敗を経験した事で僕は大きく飛躍する事ができ、通常は2台持ちくらいが限度ですが、4台くらいは見れるようになりました。
会社で雇われているのですから、失敗を狙ってやる事は決してありませんでしたが、成功は失敗の先にしか無いというのが僕の持論です。
失敗を恐れていては何者にもなりません。
今年の失敗で、トマトのリミットが少し見えた気がします。
天気など毎年違う条件下という事もありますが、やる事の基本ベースは一緒だと思います。
そしてそこを応用させる目と知識と経験。
そういう意味では今年は非常にいい経験になりました。
今でも今年の事を思うこともありますが、もう過ぎた事なので仕方がありませんが、プラスで考えれば物凄い経験値を得たのだと思います。
まるでドラクエのはぐれメタルみたい。
トマト農家だから、はぐれトマト農家ですか。
なんか良いですね!
よし、これを記事のタイトルにしよう!
では!