手、足、目、口、耳。
これらは体の一部。
形や状態が違えど、一応は平等に神様や親から与えられた物。
この目で見て、耳で聞いて、色々な事を覚えます。
口は物を食べたり、言葉を発したり、時には歌を歌ったり。
人の文句を言う事も、人に優しい言葉をかけたりする事も出来ます。
足は歩いたり、蹴ったり、走ったり、重い体をいつも支えている頑張り屋さんです。
手は実に複雑に動き、物を作ったり、トマトを収穫したり、エレベーターのボタンを押したり、スーパーの袋を持ったり。
手は本当に働き者です。
よく手よりも口が忙しい人がいますが、それでもご飯を食べるときは手で食べ物を口に運んであげるから食べることができます。
そんな体の中でも凄く働き者で、誰でも人の為に活かせる手。
手助けをする。手を差し伸べる…などなど。
手は色々な可能性を秘めています。
握手をするのも手、人を殴るのも手、頭を撫でるのも手、料理を作るのも手です。
人の為に良い事をするのか、人に害を与えるのか、正義に使うのか、悪に手を染めるのか、それは手の持ち主次第です。
人の為に手を使って働き、人が作った物を手で受け取る。
それは、握手と同じような事なのかも知れません。
人を傷つける為のものを作り、それを使わなくても所持する。
自分や自国を守るとしても、それはすでに人を殴っているようなものです。
神様や親から与えられた手で何をするか?
それはあなた次第です。
僕の手は決して綺麗な手でも大きな手でも強い手でもありません。
指も短くて、バスケットボールも片手でつかめません。
ハンドボールでもあやしいところです。
でも、物を作るのが得意な手です。
リフォームをしたり、電気工事をしたり、料理も洗濯もペットの世話も出来ます。
ビニールハウスを建てたり、ハウスカーを改造したりしてトマトを栽培しました。
そして今は赤くなったトマトを収穫しています。
直接手渡しでトマトをお届けできれば良いのですが、僕の手は1mくらいしかないので、なかなか難しいところです。
ですが、僕の作ったトマトは僕の手で一つ一つ採った物です。
そのトマトが皆様の手に届くという事は、トマトを通じて僕と皆様が握手をしているような、そんな感覚になっています。
僕はこれからも、この手でトマトを作り、この手でブログを書き、皆様に僕の手で出来る物、事を届けていきたいです。
一人一人の手を合わせて、力を合わせて、手を繋いでいけば、人に暴力を振るう事も出来なくなります。
僕はそういう未来を望み、今日もトマトを作ります。