台風24号は、無事に通り過ぎました。
何事もなくて本当に良かったです。
実は僕らの家族は、今回の台風での強風や大雨で非難をしました。
「え?あんな台風で非難したの? ダさっ!!」
という皆さんの声が聞こえてきそうです。
今回、僕らが避難した場所は僕の実家ですが、判断を誤ったとは思っていません。
かなり過敏だとは思いますが、どうしていいかわからない時ほど、消極的になりがちです。
まわりの人が動いてから動くのでは遅すぎたり、色々な震災をテレビを通して見ていましたから、敏感になることも必要かと思い、思い切って「避難」という行動に出てみました。
実際は、非難の必要はなかったのかもしれません。
ですが、僕らの家のすぐ横は北海道の大雨+大地震で土砂崩れが起こった場所までとはいきませんが、それを意識してしまうような場所です。
自然に囲まれれば動物たちや、山や森にも近い分、必然的に災害にも近くなってしまいます。
前々からこの地で暮らしている方々は、僕らから見ると十分に自然とうまく付き合えていて、ちょっとした変化にも気が付き、身を守る術を身に着けていると思いますので、非難の必要も不必要も、僕ら以上には分かっているはずです。
でも僕らは、まだまだ知識も経験も浅く、そんな僕らは逃げるしかありません。
先日、子供の通っている空手で、子供のスパーリングを見てきました。
うちの子供は、空手を始めたばかりで、まだまだ初心者です。
パンチもキックもへたくそで、ガードも何もかも出来ませんでした。
普段の練習ではそれなりに出来ていたと思いますが、今回のスパーリングは昇級がかかっているもので、みんなが本気になっていると、まさしく手も足もでませんでした。
僕は、「はじめの一歩」が好きで、漫画目線ではありますが、格闘技的なものを少しはわかっているつもりです。
手も足も出せないのなら、ピーカーブスタイルでガードを固くするのが「はじめの一歩」の主人公「幕之内一歩」の作戦ですが、彼はハードパンチャーなので、一撃必殺の武器を潜めています。だから出来る作戦です。
パンチもキックも出来ないで、しまいにはガードも出来ないのであれば、もはや逃げる事しかできません。
しかし、テンパってしまい逃げる事もわからなくなっている所に、他の練習生から「回って!回って!!」という救いの声がありました。
そのアドバイスをきちんと聞いて、やっと冷静になり攻撃をよける姿は、僕にはとても勇敢に見えました。
というのも、もはや逃げるしかない状況で逃げだせるのも勇気です。
逃げるのはとても恥ずかしい事だったりします。でも、サンドバックになるよりも逃げる方がよっぽどカッコいいです。
この姿を見ていたので、今回の台風で逃げるという選択が出来たのだと思います。
これからもどんどん逃げて行きたいと思いますが、それは今年のように雨が異常に多かったからの事で、今回の事で、家が、裏の山が、これくらいなら問題が無いことを学ぶことができましたし、色々な天気予報アプリや、風の強さや向きを予想するサイト、全国の警報情報が知れるサイトなどを知ることが出来ました。
何事も経験ですね。逃げるのも逃げないのも経験です。
僕らは、とりあえず逃げる経験をしてみたという話でした。