雄次郎さんは、研修制度の一期生であり、同じ道を通って農家になったので、僕たちには紛れもなく「先輩」と言える存在だと思います。
そう言うと、その他の農家の方々が先輩ではないのか?ということになってしまいますが、そう言うわけではありません。
ただ、同じ研修制度にて農家になったので、非常に親近感がわきます。そして、雄次郎さんの人柄も非常に親近感が沸くので、僕たちにとっては先輩と呼べる存在なんだと思います。
これから私たちの枠が広がっていくことによって、それぞれの農家さんたちを先輩と呼べる日が来るのでしょうけれども、まだまだ僕たちには先の話だと思います。
そういった農家さんの一人に雄次郎さんのお父さんとお母さんがいます。
そもそもの出会いのきっかけを作ってくださったのが、奥州農業改良普及センターの野菜担当「岩渕さん」です。
岩渕さんは、僕たちが農業を目指すにあたり、迷っていたり悩んでいる時に、まるで太陽のように接してくださり、とても勇気付けられましたし、迷いも吹き飛んでしまったり、とても不思議で気持ちのいい性格の人です。
岩渕さんのことは、まだまだ書き足りないので後で個別に記事を書きたいと思います。
...書いた記事は、こちらです。
そんな岩渕さんが仲介に入り、吉田雄次郎さんと、お父さんとお母さんの畑をお手伝いに行くことができましたが、仲介人が良いおかげもあって、初対面でもニコニコと楽しくお話ができました。もちろん雄次郎さんをはじめ、お父さんとお母さんの人柄の良さもあってこそだと思います。
雄次郎さんのところでトマトを半日、お手伝いをさせていただきましたが、もう半日は米里に住んでいらっしゃるトマトの師匠「高橋光朗さん」のところにお邪魔させていただきました。
その後、一週間くらいですが雄次郎さんのお父さんとお母さんが営む露地きゅうりの葉摘をやらせていただきました。
作業自体はとてつもなく大変なわけではありませんが、量が多く、それが大変でした。
でも、露地きゅうりを間近で見たことがなく、まっすぐに続くきゅうりのトンネルはとても幻想的で見ていても飽きませんでした。
作業内容は、葉摘ということですが、具体的には病気になった葉っぱや枯れた葉っぱを取るという単純明快な内容です。
素人の僕たちにもできる仕事ですが、本当に量が多くて、完璧にこなすと、どんなに急いでやっても二週間くらいはかかってしまう計算だったと思います。
僕たちは、紅果園の休みを利用して農家のお手伝いをさせていただいているので、やっても一週間が限度でした。
本来は3日くらいしか休みがなかったのですが、紅果園さんにお願いして、こちらの作業が終わるまで、休みを延長してほしいことを告げると、快く了解していただけました。
もともと、紅果園のひろ子さんは、oi lineさんのことを紹介してくれたり、農業を目指す僕たちの為に、とても親切にしてくれていましたし、休みに入る前に「いい話があれば、紅果園のことはいいから、自分たちがやりたいところで色々とやった方がいいから、そっちを優先して構わないから。」とおっしゃっていたので、本当に僕たちは幸せ者でした。
皆さんの好意に甘えても、仕事に甘えることはできません。
僕たちは僕たちなりに一生懸命に仕事をして、一週間の路地きゅうり体験も終わりました。
その中でも特に印象的だったのが、休憩の時のお父さんとお母さんとの会話です。
僕の父はもう他界していますし、雄次郎さんのお父さんがどこか懐かしい父親像に重なる部分がありました。また、お母さんは、僕の母とは違うタイプで、こういう
家族の形もあるんだなぁと、憧れを抱きました。
お母さんは、山菜にとても詳しく、資格も持っているほどです。
そんなお母さんがおやつの時に出してくれたものは、お菓子の他にも色々とあり、非常に美味しくもあり、面白かったです。
中でも感動したものが、「はしばみ」でした。
「熟れたはしばみの香り」というのが何かのドラマか小説で出てきた記憶があって、そのことをお母さんに話をしました。当時は何の作品かは思い出せませんでしたが、その後わかりました。
もしかしたら、もうわかっている人もいるかもしれませんよね?有名な作品です。僕も何度も見ました。
それは「冬のソナタ」です。
主人公のユジンとカンジュンサンが、学校の焼却炉のような所で、落ち葉を燃やしているシーンがあります。その中でユジンも同じく、はしばみの匂いを知らなくて、落ち葉か焚き火の匂いが「熟れたはしばみの香り」がすることを小説で読んで、はしばみの香りがわかった時に感動しました。
この時の感動が僕の中にもありました。作品のことは瞬時に思い出せませんでしたが、ものすごい感動があったので、心が覚えていたのかもしれません。
もしも冬ソナを見ていない人がいらっしゃれば、ご覧になることをお勧めいたします。
恋愛ストーリーも楽しいですし、映像も美しいです。そして、古き良き時代があの作品にはあります。
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冬ソナを観た時は、とても衝撃的でした。
そして、同じように衝撃的なことがありました。
僕が空き時間を利用してバイトをしているスーパーでの出来事です。
僕はいつものように、商品をケースに補充していると、「すみません。あんこはありませんか?」と尋ねてくる人がいました。
それが「雄次郎さんのお母さん」でした。
米里から僕がバイトをしている水沢のスーパーまでは結構な距離がありますし、もし会ったとしても江刺のスーパーならありえると思います。
ですが、全くの想定もしていない人物の登場にお互いが唖然とし、一瞬のうちに頭の中のスーパーコンピューターが、「この顔と声は雄次郎さんのお母さんだ、けどここにはいるはずがないし、こんな偶然はありえない。」という判断をして、目の前の現実から目を背けようとします。
きっと雄次郎さんのお母さんも同じような感覚だったのでしょう。
その後、冷静になり目の前の現実を受け入れるべく、質問をしました「雄次郎さんのお母さんですよね?」
その一言で、すべてが丸く収まり、正常にお互いを認識することができました。
仕事中でしたが、少し長めにお話ししてしまいました。本来ならもっと話したかったです。
雄次郎さんのお母さんの話は楽しいです!
もちろん、目的のあんこも見つかって、めでたしめでたしです。
本当に偶然ってあるんですね。
これからも、吉田家の人達と色々な縁がありますように、神様にお願いをして、この記事を終えたいと思います。
今度は、どこでお会いするでしょうか、楽しみですね♪