トマト農家のブログ

ハウス解体と5センチに泣く

ハウスの解体が無事に終了しました。

初めてブログを御覧になった方もいるかもしれないので、軽く自己紹介をしたいと思います。

僕らは夫婦で農業を始めようと、岩手県奥州市水沢区から同じく奥州市の江刺区に引っ越しました。

引っ越した場所は江刺でも奥地にある「米里」という所です。

名前の通り、田んぼがたくさんあり、田園風景が広がる言わば「田舎」です。

コンビニも信号も無い所なので「ど田舎」といった方が正しいですね。

そんな米里で農業を始めるべく、中古住宅を購入し、自分でリフォームして昨年末(2017年末)から住んでいます。

現在は、同じく米里に住んでおります夏秋トマト栽培のプロフェッショナルで現在のトマト専門部会長さんである「みつおさん」を師匠とし、研修を行っています。

研修期間は2年間でして、今年がその2年目になります。

去年は江刺区の中心部に近い「愛宕(おだき)」という所で、高橋弘一さんという、トマトやキュウリを始めとして、様々な作物を栽培し農業を知り尽くしているプロフェッショナルで、トマト専門部の前会長さんです。

江刺は農業との関わりが非常に深い地域です。

有名な「江刺リンゴ」や「江刺金札米」などのブランドがあり、トマトも江刺を代表する作物として今後は何らかのブランド化があるかもしれません。

そういった農業の盛んな地域で農業を学ぶ事ができ、本当に幸せなことです。

今年は研修のラストイヤーなので、最近はもっぱら就農の準備に追われているわけで、JA江刺さんが見つけてくれた中古ハウスを移設するために米里から愛宕に通い、せっせとハウスの解体をしておりました。

4間ハウス(横7.28m)の15間(奥行き27.3m)のハウスを3棟でしたが、その内の2棟は色々と植えてある状態でしたので、足場も悪いし、抜いたパイプを置けないしで非常に効率が悪く大変でした。

お話しを頂いたのが4月の後半くらいだったのですが、5月の中旬までに解体を終わらせてほしいというリクエストがあった為、初心者としては結構ハードルが高かったのですが、妻とも相談してチャレンジしてみようと思いました。

それもこれも家のリフォームをした経験があったから決断できたのだと思います。

何事も経験ですね。

4月26日から作業に取りかかり、たまに休んだりもしましたがラストスパートで5月16日に全てのハウスを解体し、僕らの畑に運ぶことが出来ました。

足場も大変でしたが、4間ハウスなのでパイプが長く、重い為、身長の高くない僕らには、抜いたパイプを運ぶのがかなり重労働でした。

曲がったパイプを肩にかけて運ぶと、微妙に身長が足りなくて、歩いている途中で土に刺さったりして大変でした。

あと5センチでも身長が高ければ、もっと楽に運べたと思います。

子供の頃に夜更かしをしなければ、中学校の時にプロテインを飲まなければ・・・。

あと5センチ欲しかった。

とはいえ、無事にハウス解体も終わったわけですが、JAから再び電話がありました。

「中古ハウスあります。」

うれしい悲鳴です。

とりあえず来週にそのハウスを見に行って来ます。

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