僕らの農業の道はまだ始まったばかりです。
実際はまだ農家ではないので助走段階でしょう。
僕は中学の時、陸上部に所属していました。
あまり器用なタイプではないので、足技や手技を使う球技を避ける形で陸上部に入りました。
陸上の中にも色々ありますが、長距離も苦手、高飛び幅跳びもダメで、必然的に短距離をやるしかありませんでした。
しかし、短距離の中に含まれるハードルがさらに苦手で、自分にはハードルが高すぎました。
今回、農業の事で色々考える機会があり、自分の中でも見えない壁や、進む道にある数々のハードルの存在がわかってきました。
それと同時に、農業経営を大きくやっている偉人を思うと、僕らの進むべき道がわからなくなったり、ハードルの高さにビビる気持ちがありました。
僕らのタイプや資質からして、巨大なビジネスモデルになる事は、ほぼ不可能で、その存在が近くにあればあるほど、田舎から東京に来た田舎者の様に、東京タワーや高層ビルを見上げることしかできません。
そう考えると、僕らの目指す農業は大規模なものではなく、ハードルを少し下げて考えた方が、自分達のためであり、世の為、人の為なのかと思います。
偉大な人達や、ギラギラした人達は「自分達しかできない農業」を目指すべきであり、僕らはそうではなく「自分達でもできる農業」を実践し、成功し、高くなった農業のハードルを1ミリでも下げて、農業に興味を持ってもらい、新規就農者を増やすことも必要なことなのかと思います。
農業は難しいです。知識も無く、経験もない僕らにとっては特に難しいです。
でも、出来ないとは思いません。
しかし、僕一人では無理でしょう。
妻の協力があってこそできるものですが、それが本来の家族の姿だと思います。
僕の最大の武器は「妻」です。
他の人が持っていない変わった武器かもしれません。
僕は、その武器を最大限に活かして、僕らなりの道を進んで行こうと思います。
そして、「僕らでも出来た農業」の形を知ってもらい、「自分達にもできるんじゃないだろか?」という方達や、「こんな農業がしたい!」という新たなジャンルを構築するのが最終的な目標なのかもしれません。
まだまだ、僕たちの道は始まったばかり。
この先、迷い道や立ちはだかる壁やハードルが多数存在するでしょう。
でも、夫婦二人三脚で、頑張って行こうと思います。