今日は、ちょっと現実逃避をして、日常生活から少し離れた世界を見て来ました。
と言っても大したことではありません。
僕の家から車で北へ東へ行く事50分。
頭の薄い川に住む人がいる場所だったり、羊のお肉が有名だったり、球を蹴るのが上手かったり、昔の話が上手かったり、座敷に子供がいたり、本当に変な場所です。
そんな変な場所が最近では、情熱大陸や人生の楽園でテレビに映ったりして、たった50分の距離が物凄く遠く感じます。
それは近いようで遠い「遠野」の事です。
今日は、車を走らせ、あえて高速道路ではなく下の道である一般道を通って遠野に行って来ました。
目的はカッパに会う為でも、カッパをキュウリで釣る為でもありません。
僕らの目的は「南部曲り屋」を見る為でした。
妻が以前からずっと行ってみたいといっていましたので、気まぐれで行ってみました。
結果は…。
入場して直ぐに、南部曲り屋の中で語り部さんの昔話が始まり、馬と娘の悲しいお話から、豆腐とこんにゃくのお話など、悲しい物語から面白いお話まで、時間を延長して聞かせていただきました。
かやぶき屋根の古いお家でしたが、どこか風情があり、懐かしさすら感じました。
その中で昔の農業や生活の様子を再現したビデオがずーっと流れている部屋がありました。
古いビデオの声と、少し日が落ちて来た遠野にいると、その空間がゆっくりとした独特の時間が流れており、民話の里と呼ばれている事もうなずけるのでした。
入場料は3人で千円にも満たないものでしたが、実に有意義な時間でした。
時間というのはあっという間で、遠野に来たのも、家に着いたのも、風呂に入ったのも寝るのも。
そして、一年前からもあっという間です。
去年の今頃は、リフォームを始めたばかり。
そう、こんな感じでした。
それが現在では、こんな感じです。
時間が経つのは本当に早いです。たとえ僕がサボっていても仕事に励んでいても平等に時間が流れます。
後でふと気がついて過去を、現在を見ると、それまでの自分が何をしていたのかがハッキリと見えます。
時の流れは残酷です。そして自分自身が何よりも残酷だったりします。
自分にだけ異常に甘かったり、その反面で異常に厳しかったり、自分で自分に期待しすぎていたり、がっかりしたり。
そんな自分でも、来年の今頃には、少なくとも今の自分よりは誇れる自分になっているだろうし、トマト農家になっている自分が楽しみです。
来年の10月14日は、年号も変わってるだろうし、僕も大きく大きく変わっているでしょう。不安が半分、期待が半分です。