ハウスの解体はもう飽きました。
最近は暑かった時を忘れるほどに涼しく過ごしやすくなりましたが、解体後のパイプをトラックに載せて、畑まで運ぶ際に、いつもの感覚でいると、汗や冷たい風で体が冷えてしまい体力が急に落ちてしまう現象に襲われました。
そんな現象があるのかどうか知りませんが、単純に風邪をひきそうな感じと言えばいいのかもしれません。
今回、運んでいたパイプハウスはジャングルのようになっていた物で、地面はツル植物に覆われていてパイプがツルの下にもあったため、実労働は3倍くらいの疲労感がありました。
ツルが邪魔だったので、ビニールを敷いてバラした金具などを置いていましたが、それを片付けるのもしんどい作業です。
そして太いツルがパイプに絡まっていることもあり、無駄に筋力が必要だったりして作業が思うように進みませんでした。
すると突然、ガサゴソガサゴソと音がします。
大きなガサゴソガサゴソなので、いつものあれかと覚悟を決めて、音の出所を確認すると、予想外にもっと強烈な物でした。
僕の予想は、蛇。
アオダイショウと言った所でしたが、ここで生まれて初めて生きた毒ヘビ「マムシ」と対面することになりました。
やっぱり迫力がアオダイショウとは違いますね。
「キモっ!」っていう感じじゃなくて、「ヤベっ!!」っていう感じで、脳裏に一瞬ドクロマークがよぎりました。
完全にビビりましたが、あっちがもっとビビったようで必死に逃げてくれたので助かりました。ふー、今日はこのくらいにしてやるぜ!
次に会うときは、ターバンと笛と壺とかがあればピロピロ〜♪と、ヘビ使いにチャレンジしてみたい気もしますが、かなり現実逃避ですね。
現実は、まだまだ土に埋まったパイプと、ツルが絡まったパイプがあり、うんざりです。
たまにツルが蛇に見えたりして、キモを冷やします。
体も心も冷えっ冷えで、帰る頃には辺りも真っ暗。日が落ちるのはえーなー。
今日はこの辺にしてやると、ハウスの跡地に告げ、トラックでガタンゴトンと帰るのでした。
後は、土に埋まったサイドのビニールと、金具を置いていたビニールを片付ければ終わりです。
ふーっ長い。
もううんざりっす。早く組み立てに入りたい。
そう思う秋の始まりでした。