トマト農家のブログ

トマトのプロフェッショナル「みつおさん」

今日は用事があったため、研修は午前中で終わりました。

江刺の米里に行ってきました。それは、僕らの未来が米里にあるからです。

米里で農業をやるには、まず家が必要です。

家は前々から話をしていましたので、空き家を譲ってもらうことが出来ます。

農地もセットで購入する予定ですが、田んぼを畑にする必要があります。

田んぼを畑にするのですが、ぬかるんでいる土地からトマトを育てることができる土地に変えるといことは難しいと思います。

まずは、土壌に水が溜まらないように排水することができるかをチェックです。

「・・・・・・。」

さっぱりわかりません。すいません素人なので(汗)

ということでわからないことはプロにお願いです。

米里にはトマトのプロフェッショナル「みつおさん」がいます!

みつおさんは、江刺トマトの師匠の一人で、現在は研修生の受け入れはしていないのですが、米里の近くに新規で就農する人たちが実際に就農してからの相談役として活躍していらっしゃいます。

経営の仕方も独特で、雇用に頼らずに夫婦二人で作業をして、高収入を得ています。特に驚きなのが、とにかく無駄なことはしないということです。作業効率をあげ、管理を徹底するために、病気にもかかりづらく、土地柄からか自根で夏秋トマトを栽培しています。そして、空いた時間で好きなことをやるというスタイルです。もちろん、奥さんもプロフェッショナルですので、それが成り立つのでしょうが、夫婦で協力しあって農業をするスタイルは、僕らが目指した農業であり、トマトを夫婦でやりたいと思ったきっかけが「みつおさん夫婦」でした。

以前もお話をさせていただいたことがありましたが、僕らも就農が米里であれば、どんどんと関わりが深くなっていく方なので、改めて意見を聞きたいと思っていました。

普及センターに電話をして、電話番号を教えていただき、電話をしました。

田んぼを見てほしいとお願いすると、了承していただけました。

そして、ご自宅にお邪魔し、研修の状況や、これからのことをお話し、僕らが米里で就農を目指していることを伝えました。

色々な話をして、こちらの意見も聴いていただけたので、とても有意義な時間でした。

その後は、みつおさんが僕らのために探してくれていた農地を見にいきました。

そこは、僕らが購入を予定している家のすぐ下の農地がダメな場合のために準備をしてくれた所です。

ありがたいです。

そちらの農地は30アールが2枚あるので合計で60アールもあるそうです。

沢水も引いてあるし、元は田んぼですが、水はけがいい田んぼということで、畑に適している場所です。

ただ、若干ですが難ありです。

それは、東側に山があり、朝日が入りにくいということと、購入予定の家から少し遠いということです。

それ以外は、申し分ない場所でした。かなり可能性はあると思いますが、みつおさんは、「出来れば家から近い場所の方がいい」ということなので、やはり優先順位的にはそちらの方が上ということになってしまいます。ですが、こういう場所を候補地として考えられることは、非常にありがたいことです。

その後、僕らの購入予定の家のすぐ下にある田んぼに向かいました。

みつおさんは、よくわからないと言っていましたが、さすがは師匠クラスの人です。確認するポイントが的確でした。

まずは、水どこから流れてきているのか。

沢水は来ているのか。

排水はできそうか。

水はけの様子は、知り合いにも確認してくれていました。

それというのも、僕らが予定している田んぼは、段々になっているのですが、先ほどの農地を管理している方が、田んぼのすぐ下の段も管理しているということで、水はけの具合もリサーチ済みでした。

どうやら水はけはイマイチなようでした。

沢水も微妙な感じです。

しかし、もしもそこでやることになれば、当初予定していた田んぼの他にもう一段も僕らが使用できそうなので、とてもいい話です。

また、田んぼを畑にする方法も教えていただきました。

内容は、もしも掘って土壌改善を考えているのなら、ハウスの下だけ深く掘ってもダメということ、掘るなら全体を掘り、外側を低く、ハウスの所は高く、さらに畝を高畝にすることで水はけがいい土壌が作れるそうです。

現在は、田んぼも水を張り、田植え前の状況ですが、僕らが就農する時まで1シーズンあるので、田んぼから畑にすることも間に合うということでした。

なぜ、みつおさんはそこまで知識があるかというと、みつおさんの畑も前は田んぼだったらしく、こちらの田んぼよりも水はけが悪い状況だった所を改善したそうです。

知識も経験もあり、それだけの説得力がありました。

僕らは、「ははぁー。」とひれ伏すしかありません。

僕の師匠もすごい人ですが、K君の師匠も、みつおさんも、研修生を受け入れる「受け入れ経営体」の方々は、農業の知識と経験がものすごいのです。

さすがは江刺です。

こんな師匠に囲まれて農業を学べるのは本当に幸せです。

農地の話もなんとかなりそうなので、最後は決断です。

今後、6月上旬に売主の方と会う約束をしましたので、いよいよです。「ごくっ。」(生唾を飲む音)

米里に住むということを僕の師匠にもきちんと話をしたいと思います。

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