今日は、農業大学の新規就農者研修で岩手県内にある水稲、小菊、土を使わない水耕栽培トマトの圃場見学に行ってきました。

どこの圃場も大変参考になりました。

本当は、今日のブログのテーマとして書かなければならないのは、圃場見学のことなのかもしれませんが、あえてここで僕たちのことについて書かせていただきます。


畑はないけど○○はある

僕らは、就農するにあたり、畑もなければ家もない。おまけに知識も無いときたら、「農業なんてやめちまえ!」と言う声も聞こえてきそうですが・・・。

ですが、僕らには「やる気」があります。


そして、墓地があります。

畑はないけど○○があるの、○○に入る言葉は、「やる気」ではなく、「墓地」です。

実は、僕らの子供は1人ではありません。実際は2人いました。

去年の夏に七回忌がありました。

女の子でした。

生きていれば、小学校一年生で、小学校3年生の娘と手を繋いで歩く姿が見られたかもしれません。

ですがいくら嘆いても、娘は帰ってきません。

そして、いくら涙を流してもこの気持ちを忘れることはないでしょう。


決断したこと、それは・・・

そのことがあってから、僕は、僕ら家族は、大きな闇を抱えて生きていかなければならないと決意しました。

そして、それは闇ではなく思い出となりつつあります。

全てが消化される日はありませんが、涙が流れることはなくなりました。

そして、生きる意味。

悲しみと喜びについて深く知ることができました。


そこで出会ったのが農業でした。

農業が生きることを教えてくれました。

野菜が生きることの凄さを教えてくれました。

きっとこれから生きることの難しさを教えてくれるでしょう。


ですが、経営的な面も、農業の知識も、地域や環境も全て、解決策が存在します。

手遅れになる前に率先して動くことで、回避する術がきっとあります。


僕らが研修で学ぶべきものは、農業であり、生きることの素晴らしさです。


生きることって本当に素晴らしい。


太陽の光は眩しくて暑いですが、光合成に役立ちます。

時には、風が吹き、火照った体を冷やしてくれます。

そうして育った野菜が誰かの口に入ることで生きる連鎖が起こります。


当たり前なことで、決して当たり前ではないこと。

でも、当たり前にしなければならない1番のこと、それが食であり農業だと思います。


魅力ある野菜を作る生産者になりたいです。

そして、魅力ある生産者になりたいです。

経営や栽培方法は絶対に必要な知識です。

そこでは楽をしたいとは思いません。

ですが、つまらない農業ならつまるようにしよう!というのが僕の考えです。

織田信長が「鳴かぬなら、殺してしまえホトトギス」と言うならば、僕は「鳴かぬなら、笑えばいいさホトトギス」って感じですかね。


甘みを増すために、与えられる水分を減らされたトマトのように、あまーく美味しく実る僕たちでありたいです。


こんな夫婦ですが、これからも、どうぞよろしくお願いいたします。