以前、師匠のところで作っているりんごをりんごジュースにするという事で、師匠に「やる?」と聞かれたので、迷わずに「はい、やりたいです。」と即答しました。チャンスは2回ありました。1回目は僕のバイトが入っていたため、断念。2回目のチャンスに賭けていました。

当日、午前中は普通に作業をして午後から、金ヶ崎にある 、調理場を貸してくれる施設に行くため、休憩中に移動です。

いつもはお弁当を休憩室で食べていますが、本当はもう少し食べたかったりします。という事で、途中のコンビニに寄り道して、パンを食べました。

すると・・・。


トゥルトゥルトゥルー♪


僕の携帯が鳴り、見てみると師匠からでした。

電話に出ると、なんだかジュースを作る施設で事故があり、警察とかも来てるみたいだから、今日は作業が出来ないという内容でした。

その後は、師匠の元に帰り、午前中に準備したりんごを大きなビニールに入れました。塩水には着けましたが、そう長くは置けないという話です。一刻も早くジュースにしたいところですが、翌日は施設が休みという事で、途方にくれるばかりでした。

気持ちを切り替えてトマトのハウスで雑談と作業を始めると、師匠の娘さんがハウスに来て、「さっき電話があって、今からだったらジュース作りいいってよ?」と。

僕たちと師匠は、気持ちもモヤモヤしていたので、その連絡を聞き、ホッとしましたそうして金ヶ崎の施設に向かいました。

事故について色々と聞きたかったのですが、施設の方も「自分もよくわからない」といって、教えてくれませんでした。ただ、今回のジュースを作る道具で事故が起こったわけではないようですので、まずは安心でしょう。さすがに何かあったら嫌ですね。

という事で、皮は剥いていませんが、種の辺りを取って、塩水につけたりんごを運び、準備OKです。

さて、いよいよりんごジュースを作ります。

まずは、りんごをすりおろします。大きな回るおろし金の様な機械に少しずつ入れては、レバーで押し込み、その繰り返しです。さすがに「くれぐれも事故がない様に」という施設の方の注意もいつもよりも力がこもっていたんでしょう。顔がマジでした。

酸化防止としてビタミンCを入れ、りんごを無事にすりおろしました。 

途中、すりおろし機をバラしては、溝に詰まったりんごの皮や果肉をとりましたが、すりおろし機は気をつけないと、結構危ないものです。まず、無事にすりおろせて、ホッと一息、する暇もなく、次はプレスマシーンで搾ります。すりおろしたりんごをアミアミの搾り袋にいれて、プレスマシーンで何トンかの力でぎゅーっとすると、しぼり汁がジューーっと出て来ます。ジューっとだからジューっすね。そう、ジュースね。ここで思わず言葉の由来に気がつきます。(本当かどうかはわかりません。あくまで憶測です)

プレスマシーンでしばらくするとしぼり汁が出なくなって来ます。そうしたら、プレスをやめて、袋を持ち上げたりして中を動かし、再度プレスしていくと、またジューーっと出て来ます。その繰り返しです。

搾りたてのりんごジュースをほんの少しん飲ませていただきましたが、雑味も無く、口に入れた瞬間にフレッシュ感が広がり、強烈な甘味もあり、超高級ジュースを飲んでいるみたいでした。

その後も何回かしぼり、しぼり汁がいよいよ出なくなると次の行程に移動します。

次はビンに入れる前の殺菌処理です。係りの人が付き添ってやってくれていたので詳しくはわかりませんが、りんごのしぼり汁を80℃か85℃くらいの温度で10分間くらい熱すると、殺菌される様です。

事前にジュースのビンも専用のマシーンで高温殺菌しました。

そして、りんごのしぼり汁の殺菌が終わると、容器に入れます。

空気が入らないようにギリギリというか少し溢れるくらいに入れます。

その後、ペットボトルと同じようなキャップをつけていきます。

グリグリと力を込めて回していきますが、逆に回してしまうと、キャップが開いてしまうので要注意です。

そうして、今度は、ボトルごと90℃くらいのお湯に10分くらい入れて、再度殺菌します。

しばらくしてから殺菌が終わりました。りんごジュースは長い間殺菌していたため、アッツアツの状態です。

こうして、無事にりんごジュースが完成しましたとさ。

しかし、使ったものは綺麗に片付けましょう!

色々な機械を借りたのはいいのですが、全て自分たちで後片付けをしなければいけません。

感謝の気持ちを込めて念入りにお掃除、お掃除。

今回のりんごジュースは農業の研修に含まれるということで、師匠が私たちの分も使用料を払ってくれました。

そして、僕たちにもりんごジュースを分けてくれました。ありがとうございます。

なかなか冷めないりんごジュースは一晩をこし、二日目に冷蔵庫に入れました。そして待ちに待った二日目の夜に、家族みんなで飲んで見ました。

肝心のお味は?どぅ〜???

僕がきつく締めすぎたキャップを後悔しながらも強引に開け、コップにりんごジュースを注ぎます。

白っぽい黄色のりんごジュースを口に入れると、甘みと香りがりんご以上に感じられ、それと同時にりんごを作っている師匠のお父さんや、先日のりんごジュース作りが思い出され、味わいをさらに深めました。

娘にも飲ませましたが、あまりの美味さにびっくりした様子で「うっま〜〜い!!」と目を丸くしていました。

実は、このりんごジュース、ビンに詰めきれない分が少し残りました。それをスプーンで回し飲みしたのですが、その際に糖度を検査しました。通常は16%くらい出ていれば上出来の所、師匠のりんごジュースは18.2%と規格外の糖度です。さすがに施設の人もこれにはびっくりしていました。こんな貴重なジュースをいただいて、本当に幸せもんです。師匠、ありがとうございました。