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そんな岩渕さんが仲介に入り、吉田雄次郎さんと、お父さんとお母さんの畑をお手伝いに行くことができましたが、仲介人が良いおかげもあって、初対面でもニコニコと楽しくお話ができました。もちろん雄次郎さんをはじめ、お父さんとお母さんの人柄の良さもあってこそだと思います。

雄次郎さんのところでトマトを半日、お手伝いをさせていただきましたが、もう半日は米里に住んでいらっしゃるトマトの師匠「高橋光朗さん」のところにお邪魔させていただきました。

その後、一週間くらいですが雄次郎さんのお父さんとお母さんが営む露地きゅうりの葉摘をやらせていただきました。

作業自体はとてつもなく大変なわけではありませんが、量が多く、それが大変でした。

でも、露地きゅうりを間近で見たことがなく、まっすぐに続くきゅうりのトンネルはとても幻想的で見ていても飽きませんでした。

作業内容は、葉摘ということですが、具体的には病気になった葉っぱや枯れた葉っぱを取るという単純明快な内容です。

素人の僕たちにもできる仕事ですが、本当に量が多くて、完璧にこなすと、どんなに急いでやっても二週間くらいはかかってしまう計算だったと思います。

僕たちは、紅果園の休みを利用して農家のお手伝いをさせていただいているので、やっても一週間が限度でした。

本来は3日くらいしか休みがなかったのですが、紅果園さんにお願いして、こちらの作業が終わるまで、休みを延長してほしいことを告げると、快く了解していただけました。

もともと、紅果園のひろ子さんは、oi lineさんのことを紹介してくれたり、農業を目指す僕たちの為に、とても親切にしてくれていましたし、休みに入る前に「いい話があれば、紅果園のことはいいから、自分たちがやりたいところで色々とやった方がいいから、そっちを優先して構わないから。」とおっしゃっていたので、本当に僕たちは幸せ者でした。

皆さんの好意に甘えても、仕事に甘えることはできません。

僕たちは僕たちなりに一生懸命に仕事をして、一週間の路地きゅうり体験も終わりました。

その中でも特に印象的だったのが、休憩の時のお父さんとお母さんとの会話です。

僕の父はもう他界していますし、雄次郎さんのお父さんがどこか懐かしい父親像に重なる部分がありました。また、お母さんは、僕の母とは違うタイプで、こういう
家族の形もあるんだなぁと、憧れを抱きました。

お母さんは、山菜にとても詳しく、資格も持っているほどです。

そんなお母さんがおやつの時に出してくれたものは、お菓子の他にも色々とあり、非常に美味しくもあり、面白かったです。
中でも感動したものが、「はしばみ」でした。

「熟れたはしばみの香り」というのが何かのドラマか小説で出てきた記憶があって、そのことをお母さんに話をしました。当時は何の作品かは思い出せませんでしたが、その後わかりました。

もしかしたら、もうわかっている人もいるかもしれませんよね?有名な作品です。僕も何度も見ました。

それは「冬のソナタ」です。

主人公のユジンとカンジュンサンが、学校の焼却炉のような所で、落ち葉を燃やしているシーンがあります。その中でユジンも同じく、はしばみの匂いを知らなくて、落ち葉か焚き火の匂いが「熟れたはしばみの香り」がすることを小説で読んで、はしばみの香りがわかった時に感動しました。

この時の感動が僕の中にもありました。作品のことは瞬時に思い出せませんでしたが、ものすごい感動があったので、心が覚えていたのかもしれません。

もしも冬ソナを見ていない人がいらっしゃれば、ご覧になることをお勧めいたします。

恋愛ストーリーも楽しいですし、映像も美しいです。そして、古き良き時代があの作品にはあります。


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